第11章:「副詞」とは、

「副詞」とは、

副詞とは何であるのか?日本の英語教育では、動詞、形容詞、副詞、そして時に文全体を修飾する詞(ことば)、これらは副詞であると教えられる。このような難しい教え方をしなくとも、名詞以外を修飾する詞は副詞である。その様に考えて良いのである。

「副詞」と日本語に訳されている詞は英語では、adverb である。ad は「何かに向かう」という意味である。adverb とは、verb に向かうのである。この verb は、元はラテン語 verbum から来た言葉である。verbum の意味は、英語では word (ことば)という意味である。よって、「adverb」は「ことばに向かう」となる。

第10章で述べたように、何かのことばに向かって投げられる語句は、品詞名で言うと最も多いのは形容詞であった。また、投げられた来た語句を受け止める側に立つ語句で最も多いのは名詞であった。

それでは、形容詞以外の詞(ことば)で、また、名詞以外を修飾する詞(ことば)を、何と呼べば良いのか。英語では、その様な言葉を上記で述べた adverb(ことばに向かう)とした。この adverb という part of speech(品詞)に対して、日本人は副詞という訳語を当てた。副詞とは、副(そ)える詞(ことば)である。品詞で名詞とされる語句以外の語句を修飾する詞(ことば)を副(そ)える詞、副詞としたのである。

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