第3章:狩猟民族も、農耕民族も、場面の中の要素を感じ取る順序は同じ。

場面内の要素を感じ取る順序

人は、場面を見たとき、何に意識が向かうだろうか。

場面の中には、じっと静止しているものもあれば、動いているものもある。

  • 人間の脳は何かが静止して存在している場面を見たとき、まず何かがそこにあることを意識します。
  • 何かが動いている場面を見たときは、まずその動きに注意を向けます。

例えば、

何かが静止して存在している場面を見たときは、まず、そこに何かが存在していることを意識し、その後にそこにあるモノを認識します。

何かが目の前で動いている場面を見たときは、まずその動きに意識が向かい、そしてその動いているモノを次に認識します。

何かの動きが何かに影響を与える場面を見たときは、まずその動きに意識が向かい、次にその動きから影響を受けたモノを認識します。そして、最後に何かに影響を与えたモノを認識します。

よって、以下のことが言えます。

人間は、初めて場面を見たとき、まず状態や動きを認識し、その後にモノを意識する。

脳は、視界に収まる場面を見たとき、上記の順序で場面内の要素を感じ取っていきます。

英語は狩猟民族の言葉であり、日本語は農耕民族の言葉であると述べました。この民族の違いが、場面内の要素を感じ取る順序に違いをもたらすことはありません。

それは、何を脳が感じ取って刺激を受けるかという感受性は、人間が狩猟民族や農耕民族といった特性を持つ以前から人間に備わっていたものであるからです。

場面内の要素を感じ取る順序は、以下の様になります。

1.何かがある(存在している)場面を見たとき               

2.何かが動いている場面を見たとき:

3.何かの動きが何かに影響を与える場面を見たとき:             

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