第10章:「形容詞」とは、

「形容詞」とは、

「形容詞」は、英語で「adjective」と言われる。元はラテン語から来た詞で、adは「(何かに)向かって」、jectは、「投げられる」という意味である。「何か別の品詞を構成する語句に向かって投げられる詞(ことば)」という意味になる。

この投げられて来たものを受けとめる側に立つもので、最も多い語句の品詞は名詞である。よって、投げられて来たものを受け止める側の品詞名にわざわざ言及する必要はないであろうということで、「名詞に向かって投げられるもの」とは明確に言わず、単に「向かって投げられもの」という意味の「adjective」という品詞名が名詞にかかる語句に与えられた。

この英語のadjective という品詞名(part of speech)に対して、日本人は「ものの姿、形、性質の有様を表す詞」つまり「形容する詞(ことば)」として、「形容詞」という訳語を当てた。

次は、「副詞」という品詞について説明します。「第11章:「副詞」とは、」へお進みください。

タイトルとURLをコピーしました